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ファルマスタッフ「かかりつけ薬剤師制度」を聞いてみました!
そもそもかかりつけ薬剤師制度とは?
何ですか?
薬剤師が患者さまから同意書をいただき、専属のパートナーとしてご対応させていただく制度です。
薬に関していつでも気軽に相談できる薬剤師がいることで患者さま本位の医薬分業を実現し、一元的な服薬情報管理・健康管理、24時間対応や処方医・医療機関との連携を通し、薬物療法の安全性・有効性の向上、および医療費の最適化を進めていくことなどを大きな目的としています。
かかりつけ薬剤師に必要なもの
医療人としての「知識」「技術」そして「患者さま本位の行動」という要素。
専門的な知識をベースに、前向きに努力する気持ちを持ち、患者さまへのよりよい医療の提供のために行動することが今後は一層求められてくると考えられます。
しかし今回の改定で意識するべきは、それが「評価対象」としてより重要視されるようになってきたこと。
患者さま本位の業務についても、収益を得るための一定の基準を意識することも必要になってくると言えるでしょう。
かかりつけ薬剤師として薬剤師に求められてきている能力は、現場で働く薬剤師からも自分たちにとって必要なものだと考えられているようです。
(2016/06/29〜2016/07/31実施:当社ご利用者様向け「かかりつけ薬剤師意識調査アンケート」より)
「認定薬剤師」が今後の薬局運営、またこれからの薬剤師にとっての重要なキーワードの一つとなり、認定薬剤師を取得することの重要性がより高まってくることが予想されています。
そもそも認定薬剤師とは?
「自己研鑽により資質向上努力を継続している薬剤師」として、有効期限を設けた証明を受ける事ができる制度です。
この資格がかかりつけ薬剤師指導料の算定要件であるため、薬局各社が認定の取得、保有者の獲得を推進することが予想されています。
最初の一歩にオススメなのが、自分のパソコンやスマートフォンなどで学習でき、比較的時間に融通も利きやすいeラーニング教材を活用することです。
当社でも親会社である日本調剤監修の元「JPラーニング」というオリジナルeラーニング教材をご提供しております。
単位申請に活用でき、またスキルアップにも繋がる教材ですので、自己学習の一例としてご紹介させていただきます。
※下記の特集内容は、2018年度調剤報酬改定における変更点は反映されておりません。
近日中に修正予定となっております。
健康サポート薬局とは?
これからの薬局は、「門前薬局」から「かかりつけ薬局・薬剤師」、そして地域住民の健康を総合的に担う「健康サポート薬局」として、その機能を果たすことが重視されていくようになるでしょう。
目的 地域包括ケアシステムの中で役割を担える薬局としての機能を備えること、国民の健康の維持・増進に向けた活動を行うこと。
普及 2025年までに健康サポート薬局を1万〜1万5,000軒。日常生活圏域(例えば中学校区)に最低一つ設置する。
健康サポート薬局に求められている主な要件
地域社会における連携体制の構築
地域住民の健康の維持・増進に向け、連携が必要となる各関係機関との情報共有体制、協力体制の構築を行い、かかりつけ医のいる場合には連携して状況確認・受診勧奨を適切に実施し、健康の維持・増進に向けた相談に対し、他の連携機関への紹介に努める。薬剤師の資質確保
かかりつけ薬剤師としての役割を果たすことができ、一般用医薬品や健康食品等の安全かつ適正な使用に関する助言や健康の維持・増進に関する相談、適切な専門職種や関係機関への紹介等に対する一定の研修を修了した薬剤師が常駐すること。薬局の設備
利用者が一般用医薬品や健康食品等について相談しやすく、また利用者と薬剤師のやりとりが他の利用者に聞こえないよう、パーテーションで区切るなどし、個人情報に配慮した相談スペースが設置されていること。薬局における表示
地域住民が安心して相談に立ち寄れるよう、健康サポート機能を有する薬局であることや、一般用医薬品や健康食品等の安全かつ適正な使用に関する助言や健康の維持・増進に関する相談を行っている旨を周知し、実施している健康サポートの内容については薬局内において具体的に示すこと。要指導医薬品等の取り扱い
要指導医薬品等、衛生材料、介護用品等について、利用者自らが適切に選択できるよう、供給機能や助言体制を有し、またかかりつけ医との適切な連携や受診の妨げとならないよう、相談を受けた場合の受診勧奨の基準を遵守するなど、適正な運営を行っていること。 また要指導医薬品等や健康食品等に関する相談を受けた場合には、利用者の状況や要指導医薬品等や健康食品等の特性を十分に踏まえ、専門的知識に基づき説明すること。開局時間
平日の開局日には一定時間以上連続して開局していること。さらに、平日仕事をしている社会人の相談に応じるため、土日にも一定時間開局していること。健康相談・健康サポート
一般用医薬品や健康食品等の安全かつ適正な使用に関する助言や、健康の維持・増進に関する相談に対応するために、販売内容や、受診勧奨・紹介の内容を含む相談内容を記録し、一定期間保存していること。 また、薬の相談会や禁煙相談などの健康サポートの具体的な取組を積極的に行い、地域の薬剤師会等を通じて自局の取組を発信し、必要に応じて、地域の薬局の取組を支援していること。また、健康の維持・増進に関するポスターの掲示やパンフレットの配布により、啓発活動に協力していること。
出典:「ファルマスタッフ」
かかりつけ薬剤師・薬局の基本的な機能を備えている必要がある
かかりつけ薬剤師・薬局の基本的な機能を備えた薬局のうち、地域住民による主体的な健康の維持・増進を積極的に支援する薬局である
・・・これを見ると分かるように、健康サポート薬局は、その定義としてかかりつけ薬剤師・薬局としての基本的機能を備えている、ということを含みます。
言い換えれば、「かかりつけ薬剤師がいない場合は、健康サポート薬局にはなり得ない」ということになるのです。
それではここで、2016年度の調剤報酬改定で打ち出された、かかりつけ薬剤師・薬局の役割についておさらいしてみましょう。
かかりつけ薬剤師・薬局の果たすべき役割
服薬情報の一元的な把握とそれに基づく薬学的管理・指導
24時間対応・在宅対応
かかりつけ医を始めとした医療機関等との連携強化
健康サポート薬局の機能としての根本的な部分を担うのが、かかりつけ薬剤師・薬局ということにもなるでしょう。
健康サポート薬局が社会から求められる以上、そこで働く薬剤師に対しても、「主体的に地域と関わっていくこと」「地域と関わっていくために、かかりつけ薬剤師・薬局として、地域住民と一対一の関係性を築き、深くお付き合いしていく」、そんなかかりつけ薬剤師・薬局としての機能が社会から求められてくることは必至とも言えます。
そして、そうしたかかりつけ機能を果たし、健康サポート薬局の機能を担う薬剤師こそが、これからの社会において、またこれからの薬局において求められる薬剤師と言えるのかもしれません。
今後の薬局は、定性・定量の両側面から、医薬分業の実現に向けた「質」の面で評価されてくるようになります。 それに従って、そこで働く薬剤師も、健康サポート薬局を担う薬剤師としての機能を果たせるかどうか、薬剤師としての「質」で評価されるようになる可能性は低くはありません。
これからの薬剤師が生き残っていくためには、高度薬学管理への取組みや、良質なかかりつけ薬剤師業務、在宅業務の経験などにより、広範な知識・スキルを習得しているという「質の高さ」の実証に向け、取り組んでいく必要があると言えるでしょう。
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ファルマスタッフ
出典:「ファルマスタッフ」
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